EXCELでセルの中にミニグラフを表示する方法
EXCELでグラフを資料に用いることはとても視覚的に効果があるのですが割と手間が掛かる上にスペースも取ってしまいます。
しかし、簡単に数値表のセルの中にグラフを埋め込む機能があることをご存じでしょうか。
簡易的なグラフですが手間がかからない割に視覚効果も得られる便利な機能です。
では紹介していきましょう。
目次
セルに埋め込むことが出来るミニグラフとは
セル内に埋め込みが出来るいわゆる「ミニグラフ」は大きく2つの種類があります。
1)データバー
2)スパークライン
1)データバー
データバーは表の選択された範囲の値でそのセルの中に棒グラフを表示機能です。
下図のようなミニグラフを表示させることが出来ます。(E列)
2)スパークライン
スパークラインは表のデータが推移を表すような場合に推移グラフを表示させることが出来る機能です。
下図のようなグラフを表示させることが出来ます。(この例では折れ線グラフ)
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ミニグラフの作成方法
ではミニグラフの作成方法をご紹介します。
1)データバーの作成手順
データバーの定義は「条件付き書式」で行います。
①表の中でミニグラフを表示する対象の範囲を選択します。
(例ではE2からE9セル)
②メニューの「ホーム」から「スタイル」のところにある「条件付き書式」をクリックします。
③表示されたメニューから「データバー」を選択することで様々なバリエーションのグラフを作成することが出来ます。
自分で気に入った配色のデザインを選択してみてください。
④これでデータバーが出来ました。
棒の長さについては自動的に選択範囲により最小値と最大値を判定してこのような表示になっています。
2)スパークラインの作成手順
スパークラインは表のデータが推移を表すような場合に推移グラフを表示させることが出来るミニグラフです。
下図のような売上金額が月ごとに並んでいる表に折れ線グラフを埋め込む例で説明します。
スパークラインは「挿入」→「スパークライン」で定義します。
①まず表の中でミニグラフを表示する対象の範囲を選択します。
この例では「B2:G5」となります。
②メニューの「挿入」の中にある「スパークライン」より「折れ線」または「棒グラフ」を選択します。
今回の例では「折れ線」を選択します。
③「スパークラインの作成」ダイヤログが表示されます。
選択した範囲が既に「データ範囲」に入力されていますのでスパークラインの折れ線グラフを埋め込む範囲を入力します。
「場所の範囲」のボックスをクリック(アクティブに)して対象のセル範囲をマウスでドラッグしてOKをクリックします。
④スパークラインがセルの中に表示されました。
⑤カスタマイズ
スパークラインは若干ですがカスタマイズが可能です。
スパークラインが表示されているセルを1か所クリックするとスパークラインの範囲が青色に強調されます。
メニューに「スパークライン」が表示されます。
カスタマイズは通常のグラフのように細かくは出来ませんが色やマーカーの表示などが出来ます。
ここではデータの位置を表す「マーカー」にチェックを付けることで見やすくしてみました。
⑥棒グラフの例
下図は棒グラフです。縦のメモリはデフォルトは自動的に計算されて棒グラフが作成されます。
この例の場合6月の棒が最小なのでこのような表示ですが値が0のように見えるので最小値を定義することで見た目を替えることが可能です。
スパークラインのセルをクリックして、メニューの「スパークライン」から「軸」→「縦軸の最小値のオプション」の「ユーザー設定値」を選択します。
値を「0.0」でOKをクリックします。
このように違和感のないグラフになりました。
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おわりに
この記事ではセルの中にミニグラフを埋め込むことが出来る「データバー」と「スパークライン」を説明しました。
大きくふたつのミニグラフがあります。
データバー | 選択範囲の値で棒グラフを表示する |
スパークライン | 推移を表す表データを折れ線グラフや棒グラフでミニグラフを作成する |
細かな表現は出来ませんがミニグラフを表に追加することで視覚的に理解しやすい資料になりますので適材適所で採用してみてください。