Windowsやsambaの共有フォルダにLinuxから接続する方法
共有フォルダをwindowsでドライブに割り当てるにはエクスプローラーで簡単にできますがLinuxの場合はコマンドを使用してマウントする必要があります。
また、コマンドからマウントしてもOSをシャットダウンするとマウントが解除されてしまいます。
この記事では、コマンドで一時的にマウントする方法と起動時に自動的にマウントして常に共有フォルダにアクセスできるようにする方法を解説します。
目次
1.Linuxから共有フォルダをコマンドでマウントする
Linuxで共有フォルダをマウントする場合ファイルシステムの種類としてcifsを使用します。
cifsについてここでは詳細は省きますが、sambaなどファイル共有されたファイルシステムを扱う場合に指定する決まり文句と考えてください。
1)サンプルケースの説明
今回説明するにあたり以下のようなファイルサーバーで共有フォルダが設定されている環境として解説します。
①共有する側(ファイルサーバー)
IPアドレス:192.168.1.201
共有名:commondir
接続用ユーザー:cmnuser01
接続ユーザーのuid:1000
接続ユーザーのgid:1001
パスワード:f3a6h3ues
②共有する側(クライアント)
マウントポイント:/home/cmn
2)コマンドでマウントする
①マウントポイントの用意
Linuxでは外部のファイルシステムをマウントする場合にマウントポイントと言われる空のディレクトリを予め用意する必要があります。
今回は「/home/cmn」というディレクトリを用意しておきます。
sudo mkdir /home/cmndir
次に作成したマウントポイントにコマンドで共有フォルダをマウントします。
マウントするコマンドは「mount」です。
書式は以下となります。
mount -t cifs -o username=[接続用ユーザー],password=[パスワード] [共有フォルダのネットワークパス] [マウントポイント]
上記サンプルケースの場合は以下のようになります
sudo mount -t cifs -o username=cmnuser01,password=f3a6h3ues //192.168.1.201/commondir /home/cmn
実行してエラーが出なければコマンドの実行は成功です。
共有フォルダの内容を見ることが出来るか確認してみてください。
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2.起動時に自動的にマウントされるようにする
コマンドで共有フォルダをマウントすれば利用できるのはお分かりいただけたと思います。
しかし、Linuxを起動後毎回コマンドでマウントするのは面倒です。
起動時に自動的にマウントする方法をご紹介いたします。
①マウントポイントを用意する
自動的にマウントする場合もコマンドの時と同様にマウントポイントとして空のディレクトリを用意しなくてはなりません。
sudo mkdir /home/cmndir
②fstabに追記する
/etc/fstabというファイルに起動時にマウントしたいファイルシステムを記述することで自動的にマウントされるようになります。
まず設定ファイル「fstab」をエディタで開きます。
sudo vi /etc/fstab
次にfstabにマウントの指定を書き込みます。
書式は以下となります。
オプションの部分には接続の認証(ユーザー、パスワード等)を記述します。
今回のサンプルケースの場合ですと以下のように記述を/etc/fstabの最終行に追加します。
//192.168.1.201/commondir /home/cmn cifs username=cmnuser01,password=f3a6h3ues,uid=1000,gid=1001 0 0
OSを再起動してみて共有フォルダの中身が確認できれば成功です。