【useradd】Linuxのユーザー登録を行う方法
Linuxはインストール時に管理者であるrootユーザーが作成されます。
管理者であるrootユーザーはすべての権限を持つ強力なユーザーであり通常の利用には適していません。通常の利用には一般ユーザーを個別に登録する必要があります。
インストールの途中で一般ユーザーを作成するオプションもありますがこの記事ではLinuxサーバ構築後にユーザーを登録する方法について説明します。
1.ユーザーを新たに追加登録する
ユーザーの登録には「useradd」コマンドを使用します。
実行するにはルート権限が必要です。一般ユーザーから行う場合はsudoが許可されたユーザーでコマンドの前に「sudo」を付けて実行します。
useraddコマンドの構文
useraddコマンドの構文は以下となっています。
主なオプション
useraddコマンドで指定できる主なオプション(一部)は以下となっています。
オプション | 説明 |
-g グループ名 | ユーザーが属するグループを指定する |
-G セカンダリグループ名 | ユーザーが属するセカンダリグループを指定する
複数ある場合はカンマ区切りで指定する。 |
-d ホームディレクトリのパス | ホームディレクトリを指定する。 |
-p パスワード | パスワードを暗号化された文字列で指定する。 |
-m | ユーザー作成と同時にホームディレクトリを作成する。
作成されるディレクトリは「/home/ユーザー名」 |
-s ログインシェル | ログインシェルを指定する。 |
使用例
実行にあたってはsudoが許可された一般ユーザーで実行。グループは作成済みとします。
■ユーザー「tanaka」をホームディレクトリと一緒に作成する。
sudo useradd -m tanaka
■ユーザー「yamada」をグループ「develop」で作成する。
sudo useradd -m -g develop tanaka
■ユーザー「yamada」をグループ「develop」セカンダリグループを「www」で作成する。
sudo useradd -m -g develop -G www yamada
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2.登録されたユーザーの情報を確認する
登録されたユーザーの情報を確認するには「id」コマンドを使用します。
idコマンドの構文
実行例
上記で登録したユーザー「satou」の情報を確認します。
id satou
実行結果
uid=1005(satou) gid=1006(develop) groups=1006(develop),1005(www)
このようにuseraddで登録した情報が確認できます。
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3.まとめ
この記事ではユーザーを登録する方法とユーザーの登録情報を確認する方法を説明しました、
パスワードの設定方法は以下の記事で説明しています。
ユーザー、グループを管理する他のコマンドは以下の記事をご覧ください。
【usermod】Linuxのユーザー登録情報を変更する方法
【groupmod】Linuxのグループの属性を変更する方法